近年、政府の政策で可決されたZEHですが、国民の住宅設計に関わる政策となります。現代のエネルギー問題を解決するための取り組みでもあります。今回は、光熱費の出費をゼロにする？ZEH住宅に必要な要素についてお伝えします。

光熱費高騰しているのはナゼ？

テレビやネットのニュースで取り上げられる、光熱費の高騰や物価の高騰は、直接国民の財布をやせ細らせる非常に困る問題だと思います。しかし、なぜ、光熱費や物価が高騰するのでしょう。

まず近年の光熱費や物価高騰の背景には、エネルギー問題が一番の理由だと言えます。
日本は、一次エネルギーの約9割を輸入に頼るほど、低エネルギー自給率の国なのです。
一次エネルギーとは、石油、石炭、天然ガス、水力、太陽光など自然界から得られるエネルギー源のことを指し、原油は中東諸国など、石炭はオーストラリアなど、天然ガス（LNG）はアジア諸島にロシアなどを輸入により賄われています。

そのため、日本は買う側の立場となり、世界情勢の影響を受けて価格が大きく変動する不安定な商品であることから、不利な立場になりやすいのです。
この数年は、新型コロナウイルスの影響によってエネルギーが高騰し、続いてロシアによるウクライナ侵攻が、さらなる高騰を引き起こしています。そのため、日本が光熱費や物価高騰に大きな影響を受けてしまっている状況なのです。

ZEH住宅に必要な要素について

光熱費や物価の高騰が収まるまでは、ロシアの戦争が終結するまで難しいといった事も言われています。まだ、新型コロナウイルスの影響がゼロになった訳ではないため、経済活動が活発になったとはいえ、未だに元の状況に戻ったとは言えません。

そこで、光熱費を低くする手段として、ZEH住宅への取り組みを考えてみるのも良いでしょう。ZEH住宅とは、政府が押し進めている政策の一つとなります。

家庭内で使用している電力を削減するLED照明などの省エネ製品の導入、ガスに頼っていた給湯システムから再生可能エネルギーを利用するエコキュートへの切替、高性能の窓や高断熱材を利用し、省電力稼働の冷暖房や換気システムを導入することで、無駄な電力消費量を減らし光熱費を削減します。

そして、今までエネルギーを電力会社より買う仕組みだったのを、太陽光発電を設置することで、生み出す創エネの働きが生まれ、光熱費削減だけでなく、余剰分の電力を電力会社へ売電し、収益を得られる状況がZEH住宅となります。

この仕組みを作り出すには、設備投資がかなり必要となるため、負担と感じるご家庭も多いでしょうし、敬遠してしまうかもしれませんが、将来的な投資として考えると、省エネ機器にかかるコストは回収できると考えられます。ご興味がある方は、エコテックへご相談くださいませ。

まとめ

近年の光熱費や物価高騰は、家計を直撃する厄介な問題です。
しかし、世界情勢が不安定な今、すぐに解決する問題ではないでしょう。従って、初期投資は掛かるけれど、将来的に回収できるZEH住宅といった仕組みで生活していくのも一つの節約にも繋がります。また、導入費用も国やお住いの地区町村によっては補助金制度が設けられていますので、設置検討している方は確認してみましょう。