パナソニックのエコキュートをご自宅で利用されている際に、エラーコード「H59」が表示されてしまった場合、どのように対処したら良いかわからない方も多いでしょう。H59のエラーコードは「給湯混合弁異常」です。

ここでは、給湯混合弁異常とはどのようなものか、H59が表示されてしまう原因や対処方法について詳しく解説していきます。

また、パナソニックのエラーコード一覧は、以下をご参照ください。

パナソニックエラーコード一覧

パナソニックエコキュートのエラーコード「H59」とは

まずは、エラーコードH59とはどのようなエラーコードなのか、確認しておきましょう。

H59が表示される原因

パナソニックエコキュートのエラーコード「H59」は給湯混合弁の異常によって表示されます。給湯混合弁の不具合や故障、給湯サーミスターの不具合や故障などとなり、その原因としては、給湯時に混合弁がお湯側になっても、給湯サーミスターで検出される温度が、中間サーミスターの検出温度より低い状態になっていたり、その逆になっていたりするケースなどが挙げられます。

また、給湯時に混合弁が水側になっても一の検出ができないときにＨ59のエラーコードが表示されてしまいます。ちなみにダイキンのエコキュートでも同じようにH59は給湯混合弁の異常となります。

H59が表示されたときの症状

エラーコードH59が表示されてしまうと、エコキュートからは水しか出ないという状況になります。H59は給湯混合弁の異常となるため、シャワーや水道からお湯が出なくなり、水しか出てこないためシャワーを浴びることは難しいでしょう。

また、キッチンなどでもお湯が出ないため、料理や食器洗いなど水で対応することが必要になります。

お湯はりはできる可能性がある

一方で、給湯弁の異常となるため、お湯はり自体はできる可能性があります。お湯はりをする弁は風呂混合弁となるため、お湯はり自体には影響がないことがありますので、全くお湯が使えないという状態では無い可能性があります。

給湯混合弁とは

そもそも、給湯混合弁とはどのような弁なのでしょうか。給湯混合弁のことを理解する上でおさえておきたいのは、エコキュートの給湯の仕組みです。

エコキュートがお湯を蛇口やお風呂に送るためには、熱湯の状態のまま貯湯ユニットから送るわけにはいきません。

エコキュートで指定されている温度にするため、水とお湯を混合させて適切な温度にして送り出します。

この時に水とお湯を混合させて温度を調整させるのが「混合弁」です。

混合弁には二つの種類があり、「給湯混合弁」と「風呂混合弁」です。

風呂混合弁はその名の通り、風呂の湯はりをするための混合弁で、お風呂のお湯を最適な温度に調整してくれるための混合弁です。

そして、給湯混合弁は、シャワーや蛇口から出てくるお湯を調整してくれる混合弁です。

つまり、H59で表示されるエラーは、給湯混合弁のエラーとなるため、シャワーや蛇口からのお湯の調整ができないエラーとなります。

パナソニックエコキュートのエラーコード「H59」への対処法

次に、パナソニックエコキュートのエラーコード「H59」への対処法についても確認しておきましょう。

本体をリセットしてみる

H59のエラーコードが表示されてしまったとき、本体をリセットしてみると、エラーコードが解除される可能性があります。一度エコキュートの漏電遮断器をオフにして、エコキュート本体の電源をリセットしてみましょう。

漏電遮断器をオフにしてから1～2分ほど待って再度漏電遮断器をオンにすると再度起動します。この時にエラーコードが解除されている可能背があります。

ただし、一時的なエラーコードの解除だけで根本的な解決にはなっておらず、蛇口からお湯が出ないことが続く可能性もあります。一時的な解決ではなく、根本的な解決をすることがおすすめです。

専門業者への修理依頼

根本的な解決には専門業者への修理依頼が必要です。メーカーやプロの修理業者、エコキュートを設置してくれた施工会社などに相談をして、点検・修理・交換をしてもらうことが必要です。

修理内容としては状況にもよりますが、給湯混合弁の修理または交換、給湯サーミスターの修理または交換が必要になるでしょう。

H59のエラーコードが表示されたタイミングが、エコキュートを利用して10年以上経っている場合、経年劣化によってこのような異常が起こっている可能性もあり、その場合はほかの部品も同様に経年劣化している可能性があります。一時的な修理だけではなく、エコキュート自体の交換も検討する必要があります。

H59は自分で修理することは可能？

パナソニックエコキュートのエラーコード「H59」が表示された場合、自分で修理することは難しいでしょう。H59は給湯混合弁の異常となりますが、給湯混合弁を交換したから解決する場合もあれば、それ以外の修理や交換が必要になるケースもあります。

その判断が素人では難しいため、エコキュートのプロへ点検・修理・交換を依頼することが賢明です。

エラーコード「H59」の修理費用

パナソニックエコキュートのエラーコード「H59」が表示されてしまったとき、修理費用は大体25,000円～40,000円ほどとなります（エコテックは16,500円～）。

給湯混合弁の修理や交換だけであれば上記のような金額になりますが、給湯サーミスターの修理や交換や、それ以外の部分にも修理が必要な場合には、上記よりも高額になるケースがあります。まずは、プロの業者に見積もり依頼をしてみましょう。

まとめ

ここまで、パナソニックのエコキュートでエラーコードH59が表示されたときの原因や対処法などをご紹介してきました。

H59が表示される理由は「給湯混合弁の異常」となり、お湯と水を調整する弁がうまく作動していないからです。

給湯混合弁の修理や交換は、専門家による点検・修理・交換がおすすめです。エコキュートのプロの業者に問い合わせをして、まずは見積もりからもらうようにしましょう。