エコキュート給湯器が故障する前兆とは?寿命や壊れる原因について
エコキュート給湯器が故障する前兆とは?寿命や壊れる原因について
給湯器のエコキュートは、空気中の熱を取り込み電気を利用してお湯を沸かすシステムです。空気で沸かした大切なお湯を貯めて生活に利用するアイテムですが、故障してしまうこともあります。今回は、エコキュートが故障するとどうなる?メンテナンスの重要性についてお伝えします。
目次
エコキュートは電化製品
エコキュートは、空気中の熱を取り込み再生可能エネルギーを活用する給湯器ですが、お湯を沸かすためには電気も利用することになるため、電化製品に分類されます。
そのため、災害や停電などが起これば、電気の供給が無くなりお湯を沸かせない状況となります。ただし、貯湯タンクに溜められた水は、魔法瓶に入った高温のお湯と同様で、停電などがあっても高い温度のまま貯湯タンクから直接お湯を出すことも可能となります。
地震などの災害となれば、電気だけでなくガスや水といったライフラインの供給が止まってしまうので、家庭用品の多くがご利用いただけない状況となります。従って、エコキュートは貯湯タンクにお湯が沸いた状態で保たれているので、災害にも強いシステムと言えます。
しかし、電気系統や内部の部品などが摩耗や破損することによって故障するケースも考えられるのです。一定の期間や災害後に水しか出ないなどの症状が現れたら修理が必要です。
メンテナンスの重要性
エコキュートだけではありませんが、給湯器全般の寿命は10年~15年とされています。
また、水しか出ない状況となり驚かれる方は多いことでしょう。そして、故障の原因を個人で特定することは困難となります。
そのため、プロの専門家にメンテナンス依頼をすることが重要です。
給湯器の故障の前兆が起こることもあります。例えば、シャワーの水圧が弱いやキッチンの蛇口から水しか出てこないこと、屋内に設置したリモコンに「エラーコード」が出るなど分かり易いものもあれば、室外機から水がポタポタと漏れていたり、設置したヒートポンプユニットや貯湯タンクなど、しっかりと視認しなければ分からない故障もあります。
そういった状況を把握するのは容易くありません。ご自身で行える、タンク内の水抜きや動作確認に加え、配管内を洗浄剤などで洗浄するといった対策であったり、年に1度など定期的なメンテナンスをプロの専門家に頼んで見ると良いでしょう。故障を事前に防ぐことも大切なのです。
エコキュートが故障する前兆のサインについて
次に、エコキュートが故障する前兆のサインについて確認していきましょう。
お湯を出すときにトラブルが起きる
エコキュートが故障する前兆として起こる現象は、お湯が出ないなどのお湯を出すときのトラブルが多くなることです。そもそもお湯が出なかったり、追い焚きが出来なかったりすることが起こると、エコキュートが故障する前兆のサインの可能性があります。
一時的にはお湯が出るようになっても、頻繁にお湯が出ないなどのトラブルが発生する場合には、故障を疑うと良いでしょう。
お湯が出ない場合の故障は、基盤の故障や温度検知センサーの故障など、エコキュート本体の故障の原因もありますので、早めにプロに相談することがおすすめです。
追い焚きができない場合は、エコキュート本体の故障以外に、循環口が詰まっているという原因もあるため、その場合は循環口の清掃などで対処できるケースもあります。
水やお湯が漏れている
エコキュートのタンク本体や、室外機などから水漏れが起こっている場合も、故障の前兆の可能性があります。結露などによって一時的に水が漏れている場合は、故障ではなく一般的に起こることですので心配ありませんが、エコキュート本体から水漏れしてしまっている場合は、早急にプロの業者に相談することがおすすめです。
エコキュート本体からの水漏れは電気系統にまで影響してしまうケースがあり、最悪の場合、エコキュートを買い替える必要もあります。そのようなことにならないよう、早急に対処しましょう。
異音がする
エコキュートが故障する前兆として、エコキュート本体や室外機から異音がするケースがあります。異音がする場合、内部の電気系統の故障につながるサインだったり、エコキュートの配管に問題があったりするケースがありますので、この場合もプロの業者に相談して早急に対応してもらうようにしましょう。
エコキュートから異音がしていると思った場合でも、別の家電製品からの異音の場合もありますので、エコキュートからの異音なのか、しっかり確認しておくようにしましょう。
エラー警告が頻発する
エラー警告が頻発するようになる場合も、故障の前兆の可能性があります。
エラーがよく表示されるようになった場合には、エラーの内容によってはプロの修理業者に相談することが必要です。
メーカーごとのエラー警告について、参考までに弊社サイトもご紹介しておきます。
■ダイキン
https://ecotec-japan.co.jp/maker/daikin/errorcode-ecocute/
■Panasonic
https://ecotec-japan.co.jp/maker/panasonic/errorcode-ecocute/
■三菱電機
https://ecotec-japan.co.jp/maker/mitsubishi/errorcode-ecocute/
■コロナ
https://ecotec-japan.co.jp/maker/corona/errorcode-ecocute/
■日立
https://ecotec-japan.co.jp/maker/hitachi/errorcode-ecocute/
■東芝
https://ecotec-japan.co.jp/maker/toshiba/errorcode-ecocute/
■サンデン
https://ecotec-japan.co.jp/maker/sanden/errorcode-ecocute/
■サンヨー
https://ecotec-japan.co.jp/maker/sanyo/errorcode-ecocute/
■チョーフ
https://ecotec-japan.co.jp/maker/chofu/errorcode-ecocute/
■長州産業
https://ecotec-japan.co.jp/maker/choshu/errorcode-ecocute/
■タカラスタンダード
https://ecotec-japan.co.jp/maker/takara-standard/errorcode-ecocute/
■ハウステック
https://ecotec-japan.co.jp/maker/housetec/errorcode-ecocute/
エコキュートの寿命は?
エコキュートの寿命は一般的に10年~15年ほどと言われています。ただし、これはメンテナンスをしっかり行っていればの場合で、メンテナンスを定期的に行っていない場合はそれよりも早く寿命が来てしまうことがあります。
エコキュートの寿命を延ばしたい場合には日々のメンテナンスが重要です。定期的にプロの業者にメンテナンスをお願いすることや、すこしでも「変だな?」と思ったらプロに確認してもらうようにすることがおすすめです。
エコキュートのメーカー保証は?
エコキュートの保証はメーカーごとに異なります。
本体・リモコン・ヒートポンプごとに保証期間も異なり、大体1年~5年ほどがメーカー保証として設定されています。
※保証期間はメーカーごとに異なるため、正しくはメーカーWebサイトをご確認ください
メーカー保証期間内であれば、故障した場合でも各メーカーが無償で修理や交換を行ってくれます。ただし、自然災害によるものや、経年劣化によるもの、業務によって使用しているものなどは対象外になるケースもありますので、事前に確認しておきましょう。
また、エコキュートのメーカー保証はメーカーごとに「延長保証」が可能です。延長保証は5年~10年ほどとなっており、金額は5万円以内で付けられることがほとんどです。
エコキュートの故障が疑われる場合や、故障の前兆と思われる場合には、メーカー保証期間内か確認し、修理・交換の相談をしてみると良いでしょう。
エコキュートが壊れる原因は?
次に、エコキュートが壊れる原因についても確認していきましょう。
初期の故障
エコキュートが壊れるタイミングとして、設置してすぐに故障してしまった場合、初期故障という状態になります。初期故障の原因は、施工時の設置ミスやエコキュート自体が不具合を起こしてしまう初期不良の状態です。この場合、メーカーの保証期間内であるため、メーカーに連絡をして交換をしてもらうことが必要です。
保証期間が過ぎてしまうと費用が発生してしまうため、故障の疑いがある場合にはすぐに業者に連絡しましょう。
偶発的な故障
偶発的な故障とは、初期の故障や摩耗による経年劣化の故障の間に起こる故障で、予測不可能な故障となります。エコキュートを設置した段階で接続がしっかりできていなかったり、ちょっとしたミスがあったりした場合に、そのまま使用を続けてやがて大きな故障につながるというケースもあります。
故障の前兆や疑いがあった場合には、早期にプロの業者に見てもらうことで、このような故障を少しでも防ぐことが出来るでしょう。
摩耗による故障
エコキュート給湯器が故障する原因の多くは、摩耗故障です。摩耗故障とは、いわゆる経年劣化で、エコキュートを使い続けることによってエコキュートの部品が摩耗し、水漏れや機能低下・故障を起こすというものです。
エコキュートの耐用年数は10年~15年ほどですが、使用回数が多かったりメンテナンスが定期的に行われていなかったりする場合、この摩耗故障が早く起こってしまうことがあります。
摩耗故障は経年劣化による故障となるため、一時的・部分的に修理して改善しない場合があるため、交換が必要になります。早めに修理業者に相談することがおすすめです。
タンクやホースの詰まりによる故障
内部の機械的な故障だけではなく、物理的にタンクが詰まってお湯が出ないといったタンクのストレーナーの詰まりによる故障もあります。水の中にある物質や汚れなどによってタンクの内部やホースが詰まりを起こしてお湯が出ないケースがあります。
この場合も早めに修理業者に連絡をして、詰まりを解消してもらうようにすることで、ほかの部分への影響をさせずに済むでしょう。
凍結による故障
寒冷地にお住いの場合は、エコキュートが凍結によって故障してしまうことがあります。0℃以下の気温が続くことで配管が凍結してしまい、お湯が出なくなるという現象が起こります。特に、経年劣化しているエコキュート給湯器の場合は凍結が原因で配管が壊れてしまい、水漏れを起こすということもありますので、寒冷地に住む方は注意が必要です。
エコキュートの故障が疑われたらプロに相談しよう
ここまで、エコキュートの故障の原因や、故障の前兆について解説してきましたが、安定的なエコキュートの利用のためには定期的なメンテナンスが欠かせません。故障が疑われてから時間が経過すると状態が悪化することもありますので、故障の前兆が発生した場合にはすぐに業者へ連絡しましょう。特に、漏電遮断器がOFFになり電気的なショートなどを起こしているような状態は早急に使用を中止して業者に連絡しましょう。
自分で直そうと思って修理しようとすると、かえって状況が悪化することや、時間が余計にかかる場合がありますので注意しましょう。
また、経年劣化の場合には給湯器自体の交換も検討が必要です。
まとめ
エコキュートが故障した場合には、電気代や水道代が余計に掛かる可能性がありますし、急にお湯が使えなくなれば困ることは必然です。従って、お手入れすることも大切になりますし、故障を未然に防ぐためにメンテナンスをプロに頼むといったことで、快適な暮らしができます。エコキュートは給湯器でありながら電化製品でもありますので、しっかりとメンテナンスが必要となる製品であることを理解しておきましょう。
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